書籍
WE ARE LOINELY,BUT NOT ALONE.
現代の孤独と接続可能な経済圏としてのコミュニティ
著者:佐渡島庸平
※下記内容は書籍内の一部を引用し編集しております。
社会的つながりを持つことは健康であり続けるために必要。
しかしコミュニティは精神の健康に良くも悪く作用する。
本人も周りも気がつかない。孤独は自覚症状のない病。
SNSによる負の心理的側面(キラキラ情報に対する嫉妬等)との付き合い方は多くの人が対応できていない。
過度に落ち込み、無気力になり劣等感、コンプレックスを隠すように攻撃的になったり
逃避的になり、自分事を他人事にすり替えてしまうこともある。
そうならないために自分が主体的になって参加できる居場所が必要。
自分ができる範囲で自分ごととして参加する。
その仕組みづくりが個々の居場所を形成するうえで必要だ。
多くの人が抱えているのは関係性を気づきたいという欲望。
SNSでつながっていても、自分と他人を比較してしまうだけで不幸せになる。
コミュニティにはわかりにくさが必要。
わからないからこそ誰もがそれについて語る。
自分になりに理解して、語り合うからこそ理解が深まる。
わかりにくさとは参加するための余白。
欲望を喚起できること。求めるのはモノではなく心の満足。
なにかを欲しいという欲望を自発的に持つことができなくなっている。
コミュニティの中のコミュニケーションによって欲望がゆるやかに喚起される。
そして非論理的なものが欲しくなる。
役に立つものだけで心を満たすことはできない。
非論理的な役に立たないものでも心を満足させてくればいいのだ。
心理的安全・安心を確保してから挑戦できる。
それぞれの立場・状況により、なにを安全・安心とするかは様々。
安全は物理的状況
安心は心理状況が紐づいている
イメージがわくこと。
それぞれの人がどんな行動をするのか、予想できるようにすること。
それがコミュニティを安全・安心な場にするために重要。
強い人間なんてどこにもいない。強い振りができる人間がいるだけ。
不安にならない人などいない。
不安に思うポイントがみんな違うだけ。
テンションは上下する
モチベーションは上下しない
モチベーションが高い状態だと自己肯定感が強く、
今いるコミュニティに価値があると感じ、
自分特有の役割があると感じる。
社会的役割があり自分が成長できると信じられる。
役割の重要さよりも役割を与えられているということが重要
信用は、過去の実績や成果物を価値があると評価すること。
過去のことだから虚偽でない限り崩れない。
片方が一方的に評価するので関係にならない。
信頼は未来のことをさす。
過去の実績を信用して不確実性のある未来のことも信じて評価する状態が信頼。
片方が一方的に信頼することはできない。
信頼は常に双方向。
だから信頼関係になる。
自分の居場所を自分で知る行為。
ほとんどの人がその行為をおろそかにして、
他人の目的地を自分の目的地にしてしまう。
自分のことをもっと知ろう。
まだまだ知らないことだらけ。
自分と向き合い続け理解が深まるにつれ、キラキラSNSになんて惑わされなくなるだろう。
自分を理解したうえで目的地が重なったらそこを目指せばいい。
ルートを一緒であってもいいし、そうでなくていい。
一度で完璧な情報を伝えるのが納品主義だとすれば不完全でもまずは伝達し、そこから修正を加えていくのがアップデート主義
自分というものは常に更新されている。
だから同じであり続ける必要はないのです。
変わり続けるのが自然なのだから。
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